【クローズ】紹介

 

 

著者:高橋 ヒロシ
販売元:秋田書店

 

 

 

<あらすじ>

不吉で嫌われ者のカラスのような不良が集まる鈴蘭男子高等学校は別名をカラスの学校と呼ばれている。このカラスの学校に坊屋春道が転校してきた。

坊屋の転校の挨拶の際に、ヒロミが坊屋の金髪を馬鹿にしたことで二人は険悪な雰囲気となる。

また、坊屋は通学の電車の中で亜久津らにいじめられていた安田の仇を打つため、亜久津たちを襲撃する。この際にヒロミが坊屋に挑むがヒロミは一撃で返り討ちとなる。

坊屋一人に、亜久津らグループとヒロミがやられたことで坊屋は2年で有名になる。

ヒロミが坊屋にやられたことに納得がいかないマコは坊屋に挑むがこれも返り討ちとなる。これを気に反阪東派のヒロミ、マコ、ポンは坊屋に一目を置くこととなる。

無期停学がとけた阪東は自分がヒロミに、千田がマコ、ポンにヤキをいれることを考える。

マコとポンは千田らに誘い込まれ公衆便所で襲われる。ピンチに陥ったマコはポンに坊屋に助けを求めるように言うようにいいポンを逃がす。

ポンは坊屋を見つけ、公衆便所に戻るがマコはすでに千田にやられていた。ポンにマコを病院に連れて行かせた坊屋は一人で千田らに立ち向かうことになるが、機転を利かせ千田一人を倒す。

一方、阪東はヒロミに不意打ちをし、ヒロミはやられてしまう。

謎の男リンダマンがやられたヒロミを担いでどこかへ運んでいった・・・。

 

 

 

 

概要

『クローズ』という題名は、不良少年カラス(CROW)に例えたことから付けられている。開始当初は超不良校・鈴蘭男子高校に転校してきた主人公・坊屋春道を軸に据え、様々な強敵と喧嘩を重ねて友情を育んでいく様子を描いている。物語が進んでキャラが増えてゆくにつれ、群像の中の個人描写にも重点が置かれるようになっていった。

登場人物は基本的に全て男性である。主に学校が舞台であるが、授業、部活動等の学生生活本来の風景はまったくと言ってよいほど描かれず、教師も端役以外では登場しない。ただひたすら喧嘩に遊びといった不良的な青春の描写が続く。また本作の舞台となっている地域の具体的な名前は設定されておらず、単に「街」という抽象的な名称で呼ばれている。のちに続編『WORST』にて「戸亜留(とある)市」という名称が正式につけられている。

単行本は全26巻および外伝3巻。2006年6月より完全版全19巻および外伝2巻が刊行され、2007年6月より『クローズイラストBOOK』が刊行された。単行本の累計発行部数は4,500万部を超える。