【源君物語】紹介

 

 

源君物語』(みなもとくんものがたり)は、稲葉みのりによる日本の漫画作品。

 

 

あらすじ

主人公源光海は、中学生時代に同級生の女子達から酷いいじめを受けた経験から重度の女性恐怖症に陥っていたが、大学入学を機にトラウマ克服を決意する。突然の父の再婚により、なかば追い出される形で叔母・藤原香子の家で居候生活を始める光海であったが、源氏物語の研究者である香子により「現代の光源氏」を目指すように言い渡される。光海が香子の紹介する美女たちとの恋愛を重ねていく物語である。

 

 

 

作者の稲葉みのりは、「えっちな漫画が描きたい」と希望したところ編集担当から源氏物語を題材にした作品を提案され、念願の初連載がかなったと記している。しかし実際に「えっちな」場面に至るまでが長く、同じ週刊ヤングジャンプで連載しているマドカマチコは自作品の一コマに源君物語のヒロイン3名の似顔絵を配置したうえで「おあずけにおあずけを重ねた挙句! やはりおあずけというある種のマゾヒズムなジレンマの中で、いかに展開していくかが商業エロの醍醐味なんですよ!」と漫画家である主人公に語らせている。このストーリー展開の遅さは、稲葉が遅筆のため、週刊連載でありながら掲載ページ数が毎回8ページであることも影響している。