【ヘルプマン!】紹介

 

ヘルプマン!』は、くさか里樹による日本の漫画作品。

 

 

あらすじ

恩田百太郎(おんだ ももたろう)は、学校にはほとんど登校しない上にテストの成績は赤点だらけという、典型的な落ちこぼれの高校生。学校卒業まであと半年にも関わらず将来の進路も決まらず、厳格な祖母に絞られる日々を送っていた。

そんなある日の放課後、百太郎の親友・神崎仁(かんざき じん)が、高校を中退して老人ホームに勤めると宣言する。「日本はぶっちぎり世界一の老人大国になる」「老人介護は不況に喘ぐ日本を救う唯一の未来産業」と語る仁だったが、百太郎はそのことにはっきりとしたイメージを抱くことができなかった。

帰宅する途中、百太郎は一人の徘徊老人と出会う。様々な問題行動を起こす老人をなんとか特別養護老人ホームまで連れていく百太郎だったが、その施設では事故防止を目的に入居者の身体拘束が行われていた。ベッドに縛りつけられた状態で、無理矢理鎮静剤を打たれる入居者の姿を見て衝撃を受けた百太郎は、施設のやり方に強く反発するが、介護主任から「身体拘束は必要悪」と一蹴される。

一連の出来事を通じ、介護現場で巻き起こっている現実と、高齢社会は決して他人事ではないということを痛感した百太郎は、仁と同じく高校を中退し、老人介護の仕事をすることを決意する。

 

 

 

概要

日本老人介護を題材にした漫画作品。 2003年8月から2014年9月まで、講談社発行の『イブニング』にて連載された。

2014年12月より朝日新聞出版発行の『週刊朝日』に移籍。それに伴いタイトルを『ヘルプマン!!』に改題。

2011年5月、第40回日本漫画家協会賞大賞を受賞。

軽いタッチの描画で高齢社会の問題点をわかりやすく、リアルに描いている。